⑺阪神淡路大震災で結婚式は延期になった

私の結婚前の話です。

結婚とは二人の問題じゃなく家と家なんだ・・
あーしんど・・
めんどくさいなあ・・・と感じた話。

結婚式は家と家

結婚をしたことのある方は
同じように感じた経験があるかもしれません。

結婚て当人同士の二人の問題じゃなくて
家と家との問題
もっと言うと親戚も絡んできます。

 

私たちは若かったし
お金もそんなになかった
結婚式はサクッと身内だけで海外旅行（新婚旅行）兼ねて
低予算でしたかったのですが
私の親に反対されます。

 

父は近所だった自分の友達を呼びたいらしく
（当時はなんで全く私に関係ない父の友人を呼ばないといけないのか
理解できず・・・）

「日本で結婚披露宴しないと結婚はさせない」
「結納をしないと結婚は許さない」
「荷飾りは絶対だ」

などど・・
色々指定され

私にはよくわかんない
昔の行事に予算をかけるのが
全く当時は理解できず

一体誰のための結婚式？
二人じゃなくて、結婚式って親のためにするんだ。

そう思ったものです。

 

でも、言うとおりにしないと結婚は出来ないので
そのまま受け入れるしかありませんでした。

のわりに・・・
弟の時は、サクッと海外挙式をしてて

ほんまおねーちゃんは損やわ

と、思ってました。

 

そんなこんなで
あまり予算をかけずにすむ小さなホテルで
結婚式をすることにしました。

 

当時、女性の多くは20代で結婚していて
結婚式披露宴も当たり前にした時代。
披露宴のお祝いは一般的に３万円だったので
ご祝儀ビンボーって言葉が出来るほど
披露宴&二次会と言う流れがたくさんありました。

逆に言うと、いい時代だったのかもしれません。

阪神淡路大震災で結婚式は延期に

いよいよ結婚式まであと約1ヶ月
嫁入り道具のたんすや家電製品を購入した翌日に

阪神淡路大震災が起きます。

（写真はネットニュースより）

当然、結婚式どころではなくなりました。

 

結婚式の予定は1995年2月19日でした。
私は仏滅でもいいくらいにこだわりがなかったのですが
私の母親が結婚式の日取りは
「大安じゃなくてもいいけど、せめて友引で」
「三隣亡（さんりんぼう）は、避けて」
と私にとっては謎のこだわりを言っていたので

色々と式場を巡り探しました。

 

式場が空いていて
そんなに予算をかけずに
苦労して決めてきた日程が
２月19日でした。

ですが・・・母は一言

「あーこれニゲテ（２と１９）行くな〜、あんまりえー日ちゃうな〜〜」

と・・。

 

悪気なく思ったことを、全部口にだし
母はいつも通り、人の気分を害する天才性を発揮してました。

 

1995年1月17日早朝、阪神淡路大震災。

今までに体験したことのない揺れ
幸い私の住んでいた家は机が倒れた程度でしたが
神戸方面は壊滅状態。

日本にとっては地震大国の始まりでした。

 

私たちは、ガス会社に勤めていたので
その日から、夫になる人は
神戸方面に泊まり込みでガスの復旧活動。
家には帰れず、結婚式どころではなくなりました。

 

母は
「ほら〜やっぱりニゲテ行った〜〜。」
またもや言葉で気分を害する天才性を発揮
（多分本人は全く覚えていない）

 

わたしも仕事でガス復旧問い合わせの電話対応などに
追われることになりました。

 

結局、5月に結婚式は延期になりましたが
無事挙式。

住むところはありがたいことに社宅がありました。

キノコが生えてきそうなぼろぼろな社宅で
職場からは１時間半かかります。
でも、家賃が安いし、お風呂もついてました。

慣れない主婦生活が始まりました。

 

びっくりしたことに
夫は全く本気で家事をしない人でした。

 

続く・・・