いつまで自分を犠牲にするの?親の介護と仕事と恋愛の両立に悩む女性の話
はじめに
こんにちは
Yukaです。
今日は、実際の相談事例をあげながら、誰しもがぶつかる、親の介護と仕事の両立についてお伝えします。
「介護の苦しみの中、どうように気持ちを切り替えたらいいのか?
どうのように対応したらいいのか?本当の親孝行とは何か?幸せとは何か?」
についてお伝えします。
親の介護と仕事の両立がしんどい
彼女の今の現状をとにかく聴く
これは、私がプロとして活動する前に、モニターとしてお友達から相談を受けた実際の話です。
以下彼女とします。
(ブログに掲載する承諾は本人から頂いています)
★彼女
- 50代女性
- 両親と同居・入籍はしていないが、彼氏も一緒に住んでいる
- 離婚経験あり。子供は独立しているが結婚前後に付き何かと入り用
- 仕事はフルタイム
- 母は介護が必要な状態、寝たきりではないが、排泄介助などが必要で、徐々に痴呆が進んできている。
朝から夜まで仕事があるにもかかわらず、家にいる時は全て親の世話に明け暮れる
父親は在宅だが、家事全般は彼女がやっている。彼女が不在の間は、母の面倒は父が見てくれる
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喫茶店で私たちは、お茶をしながら話す事にした。
疲れ切っていた彼女は、とぎれる間も無く一気にしゃべりだした。
介護に全く理解のない上司・・・・
朝連絡して、仕事に差し支えがないとしても、遅れると上司からは小言を言われる
母親の介護の大変さ、朝のバタバタ、
彼氏には負担をかけたくない
自分の母が壊れていくのを受け入れられない
時として、イライラしてしまう自分、そして、そのイライラする自分自身に対して自己嫌悪に陥ってしまう事
母を施設に預けるのは本人も嫌がっているし、可哀想だと思う。
「このまま私が倒れてしまえば、会社の上司はやっと少しは理解を示すのじゃないか?」
「もう、倒れてしまいたい」
一時間ほどでしょうか、全て話した彼女は落ち着きを見せた。
「カタルシス効果」
私たちは、不安や悩み事などを言葉にして人に話す事で、思考が整理され、安心感や安定感が得られることが出来ます。
この状態を「カタルシス効果」と呼びます。特に女性には効果的だと言われています。
今、何が大切なのか?出来る事はないか?一緒に考える
今、やらなければいけない事が、彼女にとって多すぎるんだなと感じた私は
思考の整理、優先順位をつけてもらうために、付箋を取り出し一緒に書き出しました。
- 親を施設に預けたくない
- 仕事を辞めたい
- 家事はきっちりやりたい
- 犬の散歩も毎日あるけど、手放したくない
- 彼に負担はかけたくないので、親の介護は手伝ってほしくない
などなどなど
ひとつひとつ、話しを聴くと本音が見えてきて、解決策のヒントが見つかります。
最初、「仕事辞めようかな」と言ってた彼女が、本当は・・今は辞めたくないっていう本音。
そして、かたくなに、「彼には負担をかけたくない」と言ってた彼女は、
突然、何かに自分で気がついた。
彼女「犬の散歩はお願いできる!」
私「・・だよね!!」
彼女「それだけでも、だいぶ朝はラクになるなーーー。」
彼女のエネルギーが、ぐっとアップした瞬間でした。
そして、最大の課題
彼女一人に介護の負担がかかりすぎている事・・。
私は言った
「今の現状をぐーーーーんと空の上から見てみよう。お母さんは自分が痴呆である事を理解していない。
娘に負担がかかっている事をわかっていない。
施設に行くのはイヤだと言ってるが施設がどんなところかは、理解できていない」
「さて、そんな状況を、元気でなんでも理解できるお母さんにもどったとして、その立場から私を見たらどう思う?
どう感じる?娘に自分の面倒を見てもらいたい?、娘にはどうしてもらいたい?」
彼女は言った
「そんなのイヤだ。自分の子供に負担かけるなんて。私は自分を施設に預けてほしい」
「子供には幸せでいてもらわないと」
そして、彼女は、今後、週に数回お母さんを施設に預ける決断をしたのです。
本当の親孝行とは?
私たちは、教育や日本の常識のせいもあり
親孝行とは
親を旅行に連れて行ったり、金銭面で援助したり、同居して面倒を見る事だと
そういったものだと思いがち。
それって可能であればやればいいし、とてもステキな事。
でもね、本当は違う
本当の親孝行は
私たちが自立して、幸せに暮らす事
それ以外の何者でもない。
親ってそう心から願っているんだよね。本当に。
幸せって何?
私たちは幸せになりたいと、誰しも願っています。
それは、幸せになる権利があるとかそんな生易しいものではなく
義務なんです。
なぜなら、幸せな人は周りの人を幸せにするから、
幸せとは、おすそ分けなんです。
イライラして自分が不幸だと思い込んでる人は、周りの人も影響を与え
不幸に巻き込んでしまう。
だから、遠慮はいらない、まずは私たち自身が幸せになろう。
今日はこの辺で!